地域における当院の救急指定病院としての機能を測る指標です。

2015年度の結果の解釈

2015年7月に救急病棟を開設し、「ベッド無し」という理由での救急車お断りをなくすという方針のもとで受け入れ増に取組みました。救急車受け入れ件数は3,337件となり、東日本大震災のあった2011年を上回る受け入れたことになります。一方、要請件数も4,532件と大きく伸びたため、応需率は73.6%となり2013年の74.8%には若干及びませんが、2014年より4%上昇しました。

当院の診療圏である二市三町に焦点を当ててみると、塩釜地区救急管内での年間搬送件数7,921件のうち約38%にあたる3,022件を当院が受け入れており、2014年の2,630件と比べて当院受け入れが約400件増えています。その分だけ管外への搬送が減少し、救急患者をより早く管内での治療に結びつけることに貢献できたと考えています。 

医師体制や看護体制が厳しい中、救急対応中などの理由によるお断りを減少させることは容易ではありません。しかし、地域における救急急性期病院としての役割を果たすため、引き続き体制整備を検討していかなければならないと考えています。

指標の計算式、分母・分子の解釈
  各指標の計算式と
分母・分子の項目名
解釈
分子 救急車受け入れ数 -
分母 救急要請数 -
医療の質向上・公開推進事業」データより
(全日本民医連 2011年60施設、 2012年70施設、 2013年83施設、2014年74施、2015年75施設参加)
年度 最大値 中央値 最小値
2011年 99.1% 81.5% 45.7%
2012年 98.5% 80.0% 27.3%
2013年 100.0% 81.0% 51.9%
2014年 100.0% 80.4% 42.0%
2015年 100.0% 81.3% 42.9%