リハビリテーション実施率は病院の機能の違いにより数値は大きく異なります。 例えば、リハビリテーション病院であれば高い実施率が必要であり、一般病院であればリハビリテーションの必要のない患者さまも入院しているので、実施率が低いからとといって質が低いわけではありません。

肺炎や心不全また外科手術後などの高齢者は廃用症候群に陥りやすいといわれています。 当院では自立した日常生活を早期に回復できるよう「早期離床」「早期リハ」をキーワードに全科医師からリハビリテーションが処方されるようになっています。 このように、当院では患者さまに必要に応じたリハビリテーションを提供できる医療体制を整えています。

2014年度の結果の解釈

2014年4月より脳神経外科が開設され、脳梗塞患者への急性期リハビリテーションがクリニカルパスで実施されるようになりました。 また、心臓リハビリテーションプロジェクトとして、様々な部署が協力して 急性心筋梗塞後の患者に対して再発予防および社会復帰を援助できるよう取り組んでいます。 これらの新しいリハビリテーション医療の活動の結果、2011年より実施率が向上したと考えられます。

今後は、見た目には障害はないが、心肺機能の低下により日常生活や社会生活が困難な患者さまに対して、心臓リハビリテーションの実施を予定しています。また、2015年度より呼吸器リハビリテーションにも取り組んでいきます。

指標の計算式、分母・分子の解釈
  各指標の計算式と
分母・分子の項目名
解釈
備考 全病棟を対象とする(回復期リハ病棟含む)
分子 リハビリテーションを実施した退院患者(PT、OT、STいずれか)
(在院日数3日以内は除く)
当月退院患者のうちリハビリを実施した患者
DPCデータを使用する場合、様式1の存在する患者のEファイルの各リハビリ点数コードを用いて算出できる。ただし、一般病棟以外(回復期リハ病棟など)の算出方法については工夫が必要。
分母 退院患者数
(在院日数3日以内は除く)
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医療の質向上・公開推進事業」データより
(全日本民医連 2011年60施設、 2012年70施設、 2013年83施設、2014年75施設参加)
年度 最大値 中央値 最小値
2011年 77.7% 28.5% 6.6%
2012年 93.1% 33.8% 13.1%
2013年 100.0% 44.4% 16.4%
2014年 94.2% 46.3% 20.4%