Vol.11 視覚や触覚をいかしたケア『ケアマフ』

視覚や触覚をいかしたケア『ケアマフ』

ケアマフの写真

当院では、「ケアマフ(認知症マフ)」を活用して、身体拘束に頼らないケアを目指しています。

マフとは筒状の防寒具を指し、ケアマフは外側や内側に飾りをつけて、見て触れて楽しむことで認知症の方の落ち着かない手を温かく保つとともに、視覚や触覚を活かしたケアとしてイギリスで活用され始めました。日本でもその効果の高さから、多くの病院や介護施設で使用が広まっています。

当院では、友の会の会員さんから多くの毛糸や作成したケアマフを寄付していただいています。友の会の会員さんの作成したマフは、創意工夫あり、素晴らしい出来栄えのものも多いです。職員が作成しているよりも多いかもしれません。また、月に2回「ケアマフを編む会」を職員有志で開催し、ケアマフを編んでいます。

作成したケアマフは、各病棟や在宅療養中の患者の方々にもご利用いただくなど、需要が増えています。

ケアマフは「作る楽しみ」「見る楽しみ」「心地よさ」と3拍子揃っているだけでなく、認知症の方の尊厳を護り、ケアする者の心にも安らぎをもたらす効果があります。今後も当院の医療現場で積極的に活用していきます。


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