Vol.15 「私」を大切にできる場所へ。人と人をつなぐ「レインボー」の取り組み

「私」を大切にできる場所へ。人と人をつなぐ「レインボー」の取り組み

Pride月間の展示

「誰もが利用しやすい&働きやすい医療機関」を目指し、当院は、2024年度からLGBTQに関する学習会を定期的に開催しています。その中心には、性別や性的指向に関わらず、すべての人が安心して過ごせる環境づくりに向けた熱い想いがあります。

定期的な学習会のきっかけとなったのは、2024年6月に、当院で初めて開催した学習会でした。第1部では、ヘルスプロモーション推進会議の菅野耀介氏が、法律や医療、教育など多岐にわたるLGBTQの基礎知識を丁寧に解説。続く第2部では、宮城県出身のカップルYouTuberがゲストとして登場し、自身の体験談を交えたトークセッションを行いました 。参加者からは「当事者の生の声を聞く貴重な機会だった」「固定観念にとらわれない社会を目指したい」といった感動の声が多数寄せられました。

この学びを一時的なものに終わらせず、継続的な学習・交流会へと繋げています。「患者や家族が安心して過ごせる病院」そして「みんなが働きやすい職場」を自分たちで築き上げていくための仲間を増やしています。

さらに、病院の外での活動も積極的に行っています。2024年には「みやぎにじいろパレード」や「東京レインボープライド2024」に出展 。ブースでは、「すべての人が利用・受診しやすい医療機関はどんな場所か」を来場者とともに考え、多くの意見を集めました。これらの活動は、LGBTQの方々が直面する困難を理解し、具体的なアクションにつなげる重要なステップとなっています。2025年も、「東京プライド2025」へ全日本民医連のSOGIEコミュニティチームとともに出展を行いました。そして11月8日には、「みやぎにじいろパレード」への出展も行います。

写真は、今年の6月にPride月間について展示した様子です。すべての人が自分らしくいられる医療機関を目指し、今後も様々な取り組みを行なっていきます。


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