集団リハビリテーションのすすめ

2017.10.19

以前(2015年3月)にも紹介した心臓リハビリテーションは、2015年のリニューアルから約1年半、新しい環境での運用も軌道に乗ってきました。現在では、個別のリハビリのみならず、同じような経験をしたみなさんで集まってリハビリを行う「集団リハビリテーション」も始まっています。

集団リハビリテーションでは、1回あたり5〜8名程の集団でリハビリを実施します。
当院では、ストレッチから始め、自転車、歩行訓練など、ゆっくり長く続けられる運動を主に、個人個人に合わせたリハビリを行っています。
この間、月60〜70名の患者さまにご利用いただいてきました。

場所 坂総合病院2階の心疾患リハビリテーション室
曜日と時間 月曜日、水曜日、金曜日の9時からと10時からの2部制
所要時間 60分
参加人数 5〜8名

集団リハビリの様子

利用者、指導士の声

集団リハビリテーションを利用されている患者様からは、

再入院をしなくなった。ここに通ってくるのが楽しい。先生の診察は月に1度だけど、ここに来ていれば週に1回は体調をみてもらえるから安心。

などの声が寄せられています。

また、リハビリ指導士からは、

指導士2人で5~8名の外来患者様と一緒に運動をしています。
和気あいあいと楽しく体を動かして帰られます。同じ病気を持つもの同士、いろんな悩みを話し、どんなふうに解決しているのか、どんな工夫をしているかなどを共有し、リハビリを進めるにあたり前向きに頑張っていくことに繋がっている。

とのことでした。

病気を抱えると誰しもが不安を抱え、前向きになれなくなるものですが、同じような体験をしたからこそ共感し、励ましあい、共に頑張り、喜びあえることも集団リハビリテーションの魅力の一つではないでしょうか。もちろん専門の知識を持った心臓リハビリテーション指導士が一人ひとりに合わせた運動を指導します。

心臓が悪いけど運動がしたい方、再入院を予防したい方、気になる方は、循環器科医師または外来看護師へお問い合わせください。

「心臓リハビリテーション」のおさらい

心臓リハビリテーションとは心筋梗塞・狭心症・心臓の手術後、心不全など、心臓の病気を持っている方を対象に下リハビリテーションです。
心臓への負担の少ない、ゆっくり長く続けられる有酸素運動を行い、体力の回復と心臓の病気の再発を予防し、安全で快適な日常生活を維持するためのリハビリ指導をしています。

当院での「心臓リハビリテーション」は、発症から入院期間の間は軽い動作からリハビリを始め、退院後のリハビリへ移行します。
ある程度進んだところで心配運動負荷試験を行い、現在の運動耐容能を調べ、どの程度の運動量が効果的なのかを知り、その後のリハビリに活かしていきます。