もの忘れ外来

認知症

認知症は予備軍も入れると日本全体で800万人いると言われており 脳神経の病院に限らず一般の病院診療所でもその対応が必要となっており、地域社会全体で支える体制が必要とされています 。

当院では認知症専門医はいませんが、二人の神経内科専門医が認知症サポート医として常勤しており認知症診療にあたっています。また当院スタッフには約60名の認知症サポーターがおり脳神経専門病院として認知症にも力を入れています。

認知症はアルツハイマー型認知症などの変性疾患以外にも脳梗塞や水頭症、甲状腺機能低下症など原因となる疾患があります。そのためその鑑別のために当院ではまず CT や MRI などの画像診断や血液検査を行っています 。その結果、変性疾患が疑われた場合にはさらに SPECT や高次脳機能検査を行います 。認知症の治療はドネペジルなどの内服治療に留まらず、妄想や幻覚などBPSDと言われれる周辺症状も含めた対応や介護分野のサービス利用など家族や地域が一体となった取組みが必要となります。そのため当院では内服薬を処方して終わりということではなく、今後のご本人やご家族のサポートのために必要な介護保険や地域包括支援センターと繋がる対応を行っています。また状態が落ち着いた際にはかかりつけ医での診療を継続していただくこととなります。

当院では15年前から完全予約制のもの忘れ外来を開設していますが、ご要望が多く予約が約3ヶ月先まで埋まっていることも稀ではありません。そのため当院ではもの忘れ外来とは別に平日午前中に行っている脳神経新患外来で認知症の診断対応を行っています。もの忘れ外来ほどゆっくりお話しする時間はありませんが、脳神経新患外来は予約不要ですのでもの忘れ外来受診まで待てない方は平日午前中に当院脳神経新患外来を受診してみてください。いずれも紹介状は必須ではありませんが、紹介状をご持参いただけますと、これまでの経過や内服薬についても把握がより容易になり、診断への流れがスムーズになると考えております。

もの忘れ外来完全予約制

事前に問診票など記載して頂き、診察当日は、認知症サポート医が時間をかけてお話を伺い、以下の検査及び診察を同日に行います。診断後は、かかりつけ医と連携を取りながら今後の治療を進めています。

認知症の検査(病状により検査の内容が異なります)

言語聴覚士による高次脳機能検査
MRI(VSRADによる海馬の萎縮の程度の把握、脳、脳血管の検査)
SPECT(脳血流の解析.認知症タイプの把握)

ご予約・お問合せ

患者・ご家族様からのお電話での予約制となっています。
当日は、普段の様子がわかる方の同席をお願いいたします。
やむを得ず受診ができなくなった場合は、速やかに電話で連絡をお願いいたします。
泉病院代表電話 022-378-5361

脳神経科新患外来予約なし

上記もの忘れ外来の予約日までお時間がかかり、すぐにでも外来受診したい場合は、脳神経科新患外来(予約なし)の受診でも認知症の診断、投薬など対応可能です。