公益財団法人 宮城厚生協会 古川民主病院

放射線室

CT検査

Computed Tomography(コンピュータ断層撮影)を略してCT検査といいます。
ほとんどの検査では寝台に仰向けになっていただき撮影します。身体の周囲を360度方向から連続的にX線(放射線)を当てることで断面像を撮影し、頭部、頚部、胸部、腹部、四肢に至るまで身体全体の病巣疾患発見を目的とした検査となります。
CT検査ではX線を用いるため被ばくを伴いますが、当院のCT装置は被ばくについてのガイドラインなどをもとに最適な条件で検査を行い、放射線被ばくを必要最低限にして検査しています。検査の内容は『単純検査は約5~10分』、「造影検査は約15~20分」となります。ただし造影検査の場合は造影剤を注入するため造影ライン(注射)を行い、検査後は副作用がないか確認のため30分程度処置室でお休み頂きますので総時間で1時間弱ほどお時間がかかります。
検査の注意事項としては妊娠の有無により検査を受けられない場合があります。また撮影部位により金属製の衣類脱衣や装飾品を外して頂きます。造影検査を行う場合は事前に検査説明を行い「造影検査同意書」にお名前を記載頂きます。

一般X線撮影(レントゲン)検査

当院では2022年より一般 X 線撮影装置にFlat Panel Detector(フラットパネルディテクタ;FPD)システムを導入しています。
従来の撮影と比べて、高精細な写真を得ることができるようになり正確な診断に寄与しています。またFPD はX線の感度が高いため、従来検査より少ない被ばくでの検査が可能となっています。
以前の装置では、撮影後に画像が表示されるまで30秒程度の時間がかかっていましたがFPDシステムでは瞬時に画像が表示されるため検査効率が大幅に向上し、総じて患者様の検査待ち時間短縮につながっています。
実際の検査では、撮影したい場所にボタンや金属、装飾品などがある場合、それらが画像に映りこまないよう更衣室で着替えて頂きます。必要な場合は検査着もご用意しております。

骨密度検査

骨の量や強さを調べる検査です。
測定結果は、若い人の骨密度の平均値を100%とした時に、自分の骨の量が何%かで示されます。骨密度が若い人の80%未満になると要注意、70%以下まで減ると、骨粗しょう症と診断される場合があります。
当院ではDXA(デキサ)法と言って微弱なエネルギーのX線を使って前腕部(手首から肘の間)を測定します。 測定時間は1分、総検査時間5分程度で終了し、検査自体は更衣もほぼなく、痛みもありません。

胃透視検査

胃透視検査は、食道・胃・十二指腸の病巣疾患を調べるための検査です。検査は硫酸バリウムと呼ばれる造影剤と胃を膨らませる発泡剤を飲んでX線を照射して撮像します。
実際の検査ではバリウムを胃粘膜に付着させるため、主にローリング法といって撮影台の上で何度か身体を回転し、左右に向いてもらうなどして様々な角度から見落としのない良好な画像を撮像していきます。
検査時の格好ですが、当院で上下の検査着をご用意しており更衣室にて着替えて頂きます。検査時間は約15~20分となります。
検査の注意事項としては妊娠の可能性がある場合は検査を受けられません。前日19時以降は絶飲食となります。また検査終了後に下剤を服用して頂き検査当日中は水分を普段より多めに取って頂きます。