医療用麻薬の麻薬取締法違反報道について

2018.04.05

当法人が運営する長町病院と古川民主病院で医療用麻薬の不適切な管理が明らかになり、東北厚生局麻薬取締部の捜査を受け、当該薬剤師と後任薬剤師および法人が麻薬取締法違反容疑で書類送検されましたことを深くお詫び申し上げます。

事実の詳細は、当該事業所に勤務していた50代の麻薬管理責任者である薬剤師が、患者さまからお預かりした残薬の医療用麻薬を適正に処理せずに放置し、内部調査を逃れるため自宅に持ち帰り保管していたというものです。また、後任の薬剤師も一部の事実を知りながら事業所管理者に報告を怠っていたとの指摘がなされています。

所持していた医療用麻薬は2007年当時の物も含まれ、病院・診療所における麻薬管理マニュアルを逸脱していた状態であったことが、長年にわたり把握出来ていませんでした。このことは、管理運営上の不備が招いたものであり法人としての責任を痛感するものです。

法人は事実を知り得たのち、直ちに調査を開始し当該薬剤師に東北厚生局へ出頭を促すとともに、全事業所での一斉点検を行い同様の行為が無いか確認し相互点検による再発防止に努めてまいりました。あらためて行政機関及び医療関係者及び地域のみなさまに多大なご迷惑をお掛け致しましたことを深くお詫び申し上げます。

これまで地域や関係者さまから寄せられてきた信頼の回復に向け今後とも法令遵守に努めてまいります。

2018年4月5日
公益財団法人宮城厚生協会
理事長 小熊 信