ヘルニアの種類

ヘルニアの種類

鼠径部にはお腹と外をつなぐ筒状の管(鼠径管)があり、男性では睾丸へ行く血管や精管(精子を運ぶ管)が、 女性では子宮を支える靱帯が通っています。
年をとってきて腹筋が衰えてくると鼠径管の入り口が緩んできます。 お腹に力を入れた時などに筋膜が緩んで出来た入り口の隙間から腹膜が出てくるようになり、 次第に袋状(ヘルニアのうといいます)に伸びて鼠径管内を通り脱出します。
一旦できた袋はなくならず、お腹に力を入れるとヘルニアのうの中に腸など、 お腹の中の組織が出てくるようになります。
これを外鼠径ヘルニアといいます。
腹壁には弱い場所があり、年をとってきて筋肉が衰えてくるとここを直接、 押し上げるようにして腹膜がそこから袋状に伸びて途中から鼠径管内に脱出します。
これを内鼠径ヘルニアといいます。外観は外鼠径ヘルニアと変わりません。
鼠径部の下、大腿部の筋肉、筋膜が弱くなって膨らみが発生するヘルニアを大腿ヘルニアといいます。

鼠径(そけい)ヘルニアには3つの種類があります

鼠径ヘルニアの症状

立った時やお腹に力を入れた時、鼠径部に柔らかい腫れ(しこり、腫瘤)を感じる。
指で押さえると通常は引っ込む。

※ 腫れが急にかたくなり、
指で押さえても引っ込まなくなる(カントン)。
この場合は緊急手術が必要です