気管支喘息に役立つ検査(呼気NO検査)のお話

2015.12.14

朝晩の冷え込みが増し、いよいよ冬本番。
風邪かなと思ったけど、なかなかなおらない咳、寝てから間もなくや明け方の咳で睡眠不足ぎみ、こんな症状でお悩みの方に朗報です。

気管支喘息の患者さんは、気管支に炎症が起き、粘膜がむくんだり、気管支が収縮したりして空気の通り道が狭くなってしまいます。そのために呼吸のたびにゼーゼーと音がしたり、息苦しくなったりします。
吐く息(呼気)のなかには、健康な人の呼気に比べ、一酸化窒素(NO)が多く含まれることが知られるようになりました。

この一酸化窒素(NO)は気道に炎症が起こると、気道の粘膜で一酸化窒素(NO)を作る酵素が増えるため、吐いた息の中に多く含まれるようになります。
一酸化窒素(NO)は喘息の時に特異的に上昇し(その他の咳が出る病気では上がらない)、発作が起きると高くなり気道の炎症の程度・病状を反映することから、治療を強めたり・弱めたり調節するための指標となります。

2014年10月より当院検査室で『呼気NO検査』が開始されました。

気管支喘息の診断に役立つ『呼気NO検査』について紹介します。

検査は簡単で専用の機器(1.5Lのペットボトルぐらいの大きさ)を、患者さんに手で持ってもらい、本体にセットしたマウスピースをくわえ、一定の速さで10秒間(小児は6秒)息を吹き込んでもらいます。うまくできれば、約2分間で検査完了です。
一定の速さの目安は雲の絵の浮き沈みでわかります。

* 注意: 葉物野菜やレタス、喫煙など検査に影響があるものはさけていただく必要があります。
診断基準:
21ppb以下
正常範囲
22ppb以上
喘息の可能性が高い
37ppb以上
ほぼ確実に喘息

というように解釈します。

検査イメージ
 
ちょうど良い強さで成功
呼気が強すぎて失敗

これからの季節、長びく咳に悩まされることが多くなります。お困りの方は医師にご相談ください。