院長ごあいさつ

泉病院 院長
長谷部 誠

「人を支え、人を育て、人と共に歩く泉病院」を泉病院の使命と考えています。ここで出てきた「人」とは、患者、家族だけでなく、職員や地域の人を含んでいます。その人達それぞれを支えることが、医療機関でもある泉病院の基本だと考えます。さらに、泉病院は現状のままで満足せず、前に進む必要があり、その人たちと共に前にすすむという意味で「人と共に歩く」としました。

泉病院は1982年の開設以来、脳神経疾患を中心に予防からリハビリテーション、そして外来~入院~在宅医療と文字通り総合的な医療を提供すべく努力してきました。生活習慣病などを中心に内科部門にも力を入れ、脳卒中・神経疾患については地域の皆様からの高い評価と大きな信頼をいただいております。

当院は開設43年を迎え、建物の老朽化が進み、内外からリニューアルの要望が聞こえておりました。当院としても長年にわたりリニューアルを検討し、2019年にリニューアルを決定し、2025年5月に晴れてリニューアルすることができました。リニューアルを行った後も、これまでの頭痛、めまい、しびれや認知症などの外来ベースでの診療と脳卒中やリハビリなどの入院中心の脳神経診療を継続しつつ、高血圧、糖尿病などの慢性疾患をはじめとした地域の内科診療も継続していきます。近年、重点的に拡大していた分野としては、複数の神経内科専門医が常勤でいる病院としてパーキンソン関連の入院リハビリがあります。

特に宮城県北部では脳神経内科分野の診療が乏しいこともあり、仙台市北部に限らず宮城県北部からの入院リハビリを受け付けています。残念ながらALSの長期入院には対応できませんが、レスパイト入院であればお手伝いできるかもしれません。さらにリニューアル後は地域包括ケア病床も開設し、当院かかりつけに限らず近隣医療機関通院中の高齢者の肺炎などの合併症の入院も可能となります。また、以前より泉病院始め宮城厚生協会では無料低額診療を行っており、経済的な困難がある方の医療についてもご相談いただきたいと思います。

泉病院は今後も患者さんや友の会の皆さん、そして地域の方々とともに、困難を抱えた人々の立場に立った病院でありたいと考えております。今後とも皆様のご支援とご協力をお願いいたします。